コロナ禍のアメリカ旅行 7日目 夏至…

朝4時ごろに物音で目覚めると FさんとSさんがストーブを点けていた。

日中30℃を超えても、朝方には10℃くらいまで冷え込む高地。

我々は、ホーガンというFさん手作りのナバホの建物(母家)に寝泊まりさせてもらっており
FさんとSさんは、ホーガンの隣のお部屋
昔Sさんのおばあさんの部屋だったという部屋で寝ていた。

ホーガンは、リビングでもあり、キッチンでもあり、作業部屋でもある。

そんなお部屋の一角を、間借りしていた(その上、家族で一回り風邪をひいた)ので
FさんもSさんも、さぞかし遠慮していたことと思います。

ストーブの音で起きると、Sさんと今後の過ごし方の話になりました。

Fさんにはここ数日奥のお部屋にいてもらうことを多くしていたが、コミュニケーションが我々対Fさんでうまくいかない(会話のタイミングがあまりない)ので、ホーガンで過ごす時間を増やしてもらうことにした。もっとコミュニケーションをとりましょう、ということ

また、7日目は夏至の儀式の予定だったが、子どもの様子を見て、街にお買い物に行きましょうと言ってもらいました。

子どもは、熱のあとすぐ元気になったものの今度は親二人がダウンし
つまらない、退屈、Youtubeを見る時間が長くなってしまっていました。

そんな様子を気にかけて、大切な儀式をずらしてもらうことになり
申し訳ないやら、ありがたいやら…

まだ早朝だったので、もう一度寝て起きて
子どもと夫はブランチをいただき
妻は日本での習慣(朝食はあまり食べません)で特に何も食べずに
近くの大きな街 ウインドウロックのスーパーマーケット目指してみんなで出発しました!

ウインドウロックまでは、車で1時間弱。
運転好きなtsumaが運転。
一本道なので迷うこともなく、素晴らしいドライブでした。
若干朝から両手の小指側が痺れるような感じもありましたが
ドライブの間は忘れていました。

ウィンドウロックの洗車場

ガソリンスタンドに併設された洗車場すら、なんだかアメリカっぽい!と感激でした。
野犬が結構いたので、注意が必要。

ウインドウロックは、ナバホ自治区の首都ということで
郵便局やホテル(1軒だけらしいが)、ナバホの政府もあるということでした。

そしてスーパーマーケットへ。

野菜・果物が安い!

2022年5月時点で、アメリカは40年ぶりというものすごいインフレをしており
Sさんも「すべてのものが2ドルずつくらい値上げしてるような感じですよ」と言っていました。

それにしても、バナナとかメロンとか!安い!

バナナ 1房(1.6Kg) $2.49=(¥341/$1¥137で計算)
マスクメロン1玉(1.4kg) $2.5=(¥342)

バナナは日本のように4~5本で1房ではなく、ざっくりいろんなサイズで房が作られていて
好きなサイズ選んでね!って感じでした。
我々が選んだのは、8本くらいの結構大きな房。
そんでもってバナナがなんだかとっっっっっても美味しかったんです!

日本のものよりフルーティ?

日本にもこのバナナあればいいのにと思いました。
もしアメリカに行くことがあれば、ぜひスーパーでバナナを買って食べてみてください。

子どもは釘付け…粉末ジュースの素

このジュースの素も、日本にはなく興味津々でした。
買って帰って作り方を解読したところ

約1.9L(!)の水に砂糖1カップとこの粉末を1袋入れる

おおおおお

1.9L飲める気がしねえ…ということで、
500ml分くらいを大体の感じで作ってみました。

とりあえず「そんなに砂糖入れるの…?」という気がしたので
砂糖少なめで作ってみたら

酸っぱ!!!!!!!!

まじ酸っぱい液体ができました。

よくジュースにはたくさん砂糖が入っていると聞きますが
本当なんだな…と実感。

ちなみにこのKool Aid、知らずに買っていましたがアメリカではとても一般的な飲み物だそうです。

帰り道でナバホティーつみ

ウィンドウロックからの帰り道、ナバホティーという植物を摘みました。
染め物のためです。

ナバホティーは、どこにあるのかというと
その辺の路肩
にたくさん生えていました。

たまたまちょうどシーズンだったんですね。

別の日に同じ道を通ったら、他の家族がナバホティーを摘んでいました。

帰って干す

摘んだ後、干して乾燥させることで染色の時の色が濃く発色するそうです。

可愛らしいお花

ナバホティーは、野菊の一種だそうで、南西部のネイティブアメリカンの人々はハーブティーとしてよく飲むものだそうです。

ナバホティーのお茶

ナバホティーのお茶の作り方は
少し干したナバホティーの茎や葉・花を1cmくらいに切り、炒る。
炒るのは茶色く色が変わるまでしっかりじっくりと。
ストーブの上でひたすら混ぜながら炒り、1時間くらい?
茶色く色がついたら水をいれて沸かし、煮出す!以上!

ハチミツを混ぜて、美味しいお茶でした〜

癖もなくて、グイグイ飲んでしまいました。

夕方からは、Fさんがお庭に作ったモニュメントに
日本から持参した石をお供えしたり…

敷地内何箇所かにモニュメントがあり、どれも美しい

引き続き染め物用のジュニパーを採集したりしながら過ごしました。

ジュニパーを採集している途中で、妻はめまいのため離脱。
低血糖かなー?とバナナを1本食べて、少しよくなったので
夕食は春巻きを作りますよ!と、屋内で料理をすることになったのですが…

春巻きの中身が出来て包んでいる途中で
いよいよ手の小指側の痺れがひどくなり
春巻きがうまく巻けない…?あれ?なんでだ?
なんだか頭もぼーっとしてきて…

ちょっと横にならせてもらっていたら、いよいよ手がググググ…と内側に曲がり
顔まで痺れてきました!

あっ、これヤバいやつだ…熱中症かも?でも水分は気にかけて摂っていたのに?

と思いつつ、部屋の中は料理のために薪ストーブを点けており暑かったので屋外へ。
行こうとしたのですが、足がうまく動かず、一人では歩けない…

これは!!完全に!!おかしいぞ!!

昔、叔母が畑仕事をしていて熱中症になった時
身体が痺れて勝手に曲がって、動けなくなった!
と言っていたのが思い出されました。

「ひおと、さとーと、うmえおし もってきてー」と呂律が回らないながらも
塩・砂糖・日本から持参した梅干しを持ってきてもらい
体を冷やしながら塩分を摂取しました。

小一時間ほどで、めまいはなくなり、痺れも軽減してきたので
塩分が効いた!!!と実感。

熱中症にならないように気をつけて水分を摂っていたのですが
朝・昼食べずに水分ばかり+バナナだったため体の中の塩分バランスが崩れてしまったようでした。
これも熱中症の一種のようですね。。。

これまで熱中症になったことがなかったので、
「これ熱中症かも?」と気付け、対処が間に合って本当によかったです。

そんな今回の功労者、梅干しはこちら↓

今回の旅で持ってきてよかったものランキング、堂々の第一位です!

また、寝不足も熱中症になりやすくなるとか…
アメリカに来てから、夜うまく寝れない日が続いていたのも原因だったのかも。
ウインドウロックに向けて車を運転していた時に手が痺れていたのも兆候の一つだったんだなあと、後から思い返すとわかりますがその時はわかりませんでした。

今日も読んでくださりありがとうございました。
ますます暑くなる季節ですので、皆様もどうぞ熱中症にはお気をつけください!