前回の続き。旧居の取り壊しを進めていく中で、解体業者の選定に入りました。
dodoとしては、工務店さんからご紹介いただく解体業者にお願いするつもりでしたが、父により半ば強引に父の友人の友人である解体業者へ依頼を決定。
この解体屋さんとのやりとりを含め旧居解体については、なかなかの強烈エピソードがてんこ盛りでした。どれも思い出深いエピソードとなりますので、ぜひご紹介させていただきます。
皆さんにはこのような災難が起こらずスムーズに物事が進むことを祈って。。。
それでは、本編へ!!
依頼までの経緯
父は、祖父の代から続く材木屋で、この土地では顔の広い人でした。
そんな父ですが、ある時、材木屋から心機一転、税理士事務所を立ち上げます。
昔からの人脈に加え税理士というカードをもつことにより、地元では、ちょっと顔の広い人になりました。
そんな多岐にわたる交友関係の中には、建設関連の会社様もあり。
その中でもお得意様や付き合いの長いお客様の中には、自宅の改修を依頼するなど、持ちつ持たれつの良好な関係を築いている方もいました。
そんなこともあり、身内(dodo)の新築工事に際し、お客様に声をかけていない。という事が、どうやら気にかかっていたようです。
旧居は、もともと父自身が住んでいた
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その頃に改修工事をお願いした会社さんもある
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仕事の依頼をしないのは、体裁が悪い。
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解体業者は俺が決める。でも、dodoは俺のいう事を素直に聞かない
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もう金も俺が出すから、俺の言う通りにやれ!!
という結論に至ったようです。今までの関係性も大切ですからね。
dodo的には、この父の考えはわからなくはない。
今までも、そしてこれからの人間関係も大切ですから。
また、費用ギリギリでやっている我々としては、解体費用を持っていただけるなんて渡りに船。
という事で、ここは利害関係の一致。おとなしく従った方が得策。という事になりました。
工務店さん側の解体業者さんも解体の見積もりをしてくれたのですが、父自身がお願いしたいお友達のお友達の解体業者さんにも相見積もりを取り、解体業者さん選びに関しては、父に一任することになりました。
見積もり段階で、お友達のお友達の業者さんはこんなことを言っていたそうです。
紹介だから、かなり見積もりを抑えましたよ!!
ドヤッ
しかし、出てきた金額は、工務店から出していただいた金額と同額!!!
ちーん。。
だが、前述の経緯から断るわけにもいかず。。。
まったく関係のない間柄であればドライに対応できるのに、紹介が絡むと急に動きづらくなってしまう。
dodo的には、同程度の金額であれば、やり取りもスムーズにできる工務店さん側の会社を選んだ方がよかったんじゃないかなーと思った次第でした。
解体時の注意事項
と、いうのも解体に際して解体業者さんで解決してもらわないといけないことがあったのです。
解体に先立ち、工務店さんと設計士さんによる現地調査が実施されました。
旧居建設時の設計図を参照しながら、実際に現場をチェックしてもらったところ、塀の撤去作業に関して2点ほど、考慮すべき点があることがわかりました。
- 敷地内にある水道管の元栓が撤去予定のブロック塀と非常に近い位置に設置されており、ブロック塀の完全撤去が難しいかもしれない。
- 隣家との境にあるブロック塀の高さが1.8mある
水道管の問題は、重機により配管にキズをつけてしまえばあたり一面に水が噴き出す恐れがあり、慎重に作業が必要とのこと。
場合によっては重機を使用せずに手作業での撤去を依頼した方が良さそうな状態でした。
また、隣家との境にあるブロック塀の高さに関しては、建築基準法の観点から指摘がありました。
というのも、旧居が建設されたのは、40年程前。
そのため、当時の建築基準法と現在の建築基準法では、安全面からブロック塀の高さが変更されておりました。
既存の塀の高さでは、今の建築基準法に引っかかってしまい完了検査が通らないとのことでした。
補強コンクリートブロック造の塀は、次の各号(高さ1.2m以下の塀にあつては、第五号及び第七号を除く。)に定めるところによらなければならない。ただし、国土交通大臣が定める基準に従つた構造計算によつて構造耐力上安全であることが確かめられた場合においては、この限りでない。
一 高さは、2.2m以下とすること。
二 壁の厚さは、15cm(高さ2m以下の塀にあつては、10cm)以上とすること。
三 壁頂及び基礎には横に、壁の端部及び隅角部には縦に、それぞれ径9mm以上の鉄筋を配置すること。
四 壁内には、径9mm以上の鉄筋を縦横に80cm以下の間隔で配置すること。
五 長さ3.4m以下ごとに、径9mm以上の鉄筋を配置した控壁で基礎の部分において壁面から高さの1/5以上突出したものを設けること。
六 第三号及び第四号の規定により配置する鉄筋の末端は、かぎ状に折り曲げて、縦筋にあつては壁頂及び基礎の横筋に、横筋にあつてはこれらの縦筋に、それぞれかぎ掛けして定着すること。ただし、縦筋をその径の40倍以上基礎に定着させる場合にあつては、縦筋の末端は、基礎の横筋にかぎ掛けしないことができる
七 基礎の丈は、35cm以上とし、根入れの深さは30cm以上とすること。
引用元:建築基準法第62条の8 塀
旧居のブロック塀の高さは1.6mでだったので、現在の建築基準法では、控壁(上記の五を参照)が必要となります。
しかし、現状、控壁は施工されていません。アウト!
そこで設計士さんから提案されたのが、基準を満たせるように、1.2mを超えた部分をカットしましょう。ということでした。
最終的に解体業者さんへは、旧居の解体作業だけでなく、以下2点の対応を依頼する必要があることになりました。
- ブロック塀撤去時、重機が使えない場合は、手作業で撤去する
- ブロック塀の1.2mを超える部分は、カットすること
この2点を、対応しないと建物が建てられない。
対応依頼については、やり取りをしている父から解体業者へ連絡してもらうことになりました。
塀の所有権について
ちなみに余談となりますが、隣家との境にある塀の持ち主ってどうやって決めているかご存じありますか?
自分で家を建てたことがある方ならご存じだと思いますが、初めて建てた我々は、良く分かってませんでした。特に地方出身者のottoは全く知らなかったし、興味も持っていませんでした。
しかし、今回の家を建てるという経験により、新たなる知識を得ました。
それは、次のように決まっているそうです。
どちらの敷地に建っているのか。
という事になるそうです。
ちなみに我が家の場合ですと、なんと隣家との境界線の上に塀を建ててありました。
これはどういう事かと申しますと、塀を建設時、費用分担して共同で建てたという事だそうです。
そのため、ちょうど境界線の上に設置されたという事になります。そこで、今回少し面倒だったことが。。。
それは、前述した塀のカットについて。
塀を隣家と共同で作ってしまっているため、我が家の一存で塀をカットさせてもらう訳にはいかないわけなんです。
幸い今回は、親の代からの付き合いという事もあり、快く了承をもらえましたが、これが、見知らぬ土地で、塀の取り壊しを依頼しないといけないなんて事になった場合、それはもう、メンドクサイな~!と思いましたね。
ottoは基本的に人付き合いが苦手。というかあまり人付き合いしたくないタイプ。できれば、波風立てずサラサラ~っと平行線のような毎日を過ごしたいタイプ。知らない土地で、初めましてのご挨拶ついでに、「塀壊していいですか!?」なんてどんなパワーワードなんでしょうか。ガクブルですね。
解体工事の延期。。。
そして、本編の解体工事でも問題が。。。
業者も決まり、いよいよ解体スタートか~!!なんて思っていたら、新築工事費の見積もりが上がってきました。
どきどきっ
・・・
予算オーバー!!
ぎゃー!!!
そうなんです。
なんと、dodoの国家予算をオーバーしていたのです。。。あれだけ、これ以上は出せないよって伝えたのに。。。
これが、噂の最終見積もりでのやり直しかと!!見事に洗礼を受けるdodoでした。
でも、実は原因わかっていました。
それは、We tried to make “home” 11: カーポート追加と焼杉にあるカーポート君です。
いや~このカーポート、めちゃくちゃ良いんですよね。このカッコよさに一目惚れ。
もともと、初期設計の段階では入ってなかったのに追加すれば、足出るよね!!という事です。
夢いっぱい盛り込んだ設計計画では、予算を越えてしかるべき。皆様もお気をつけ下さい。
まぁでも、気を付けるなんて無理っすね!図面見てるとテンション上がっちゃって、とりあえず盛り込んどきましょう!なんてことになりますから!絶対!!( ´∀` )
なので、最終見積もりは修正するものだ!と理解しておいた方が無難だと思います。
そして、舞台は深夜の家族会議へと続くのでした。(これについては、別記事で)
という訳で、解体工事に関してもこのまま進めるわけにもいかず、あらかた決まっていたスケジュールをキャンセルしてもらうことになりました。
という事で、今回はここまで。
出足から躓いている解体工事。果たしてうまく乗り切るこては出来るのか!!
こうご期待。otto